恐怖の森

日記のような感じ。たまに自作MADの解説するかも。こわくないよ

Yes!プリキュア5 GoGo!感想

「こいつプリキュアの感想しかブログ書かないのか?」って思われそうですが、現状そうなってるのでそれは正解です。

前作の5に続いて5GoGoも完走しました。

 

 

5がきれいな終わり方だったので、「GoGo何するの??」って思ってたけど、5の時点で夢があったうららちゃんとこまちは更に目指し続け、5の終盤で夢を見つけたメンバーはそこに向かっていくお話でしたね。

 

序盤は新キャラクターのシロップを通じてみんなの夢や絆の強さの再確認という構成。のちに追加戦士として登場するミルキィローズ/美々野くるみ/ミルク(長い)はすでに5からのメンバーでプリキュア達との関係性は構築されているから、シロップが日常面では他作品の追加戦士的なポジションだった印象。

 

実際の追加戦士である美々野くるみはとても魅力のあるキャラクターですね。

序盤の格好つけてミステリアスを演じているのがかわいい。高飛車、高圧的、良い。

顔がいい美少女になったからといってミルクの性格の悪さは変わらないんですよね。ミルクも成長して5の時より柔らかくなっているけど、のぞみにはあたりが強くかれんには甘えるところは一緒。

32話の一人で突っ走るドリームに「つい助けたくなっちゃうでしょ」と言っちゃうあたりも好き。ツンデレか?「気をつけなさい」とかじゃなくて、あくまで自分が助けるという上からなところが良い。表情の変化も良い。

のぞみと授業中かぐや姫について議論してココに叱られた時の「ココ様に怒られた…」が愛おしい。自分が怒られたことではなく、お世話役である自分が迷惑をかけたことでショックを受けてるのがちゃんとしててえらいですよね。

気持ち悪くない感想としては、ココナツのお世話役ではあるが、彼らのお世話だけが役割ではなく仲間を想うことの大切さや、青いバラの力を持つ者としての使命を果たそうと努力、成長していくのが偉いと思いました。

お世話役としてと言うよりヒトとして成長してる部分が強く、彼女の夢という部分は具体的な目標やゴールがハッキリしてなくて印象薄めだったかも。

 

最終回の落としどころとしては、それぞれ本編の延長として夢に向かって努力している、花を咲かせるように時間をかけてじっくり叶えていくという終わり方。

みんな少しずつ成長していってはいるが、各キャラ最終メイン回はトロプリ終盤のような大きな一歩を踏み出すとか、今までの集大成って部分が弱いのはもったいなさを感じる。まだまだ夢の途中ってことなのかもしれないが。

 

GoGoは夢よりも絆を強く描いている印象。シビレッタの分離作戦も絆の強さで異空間に助けに行ったり、各キャラ最終メイン回もそれぞれが夢を応援していたり、赤いバラと青いバラが力を合わせるという部分だったりと。細かく思い出すともっと色々あるかも。

 

シロップくんはですね、最初は人間不信(妖精含む)でつんけんしていたけど、のぞみやココたちの優しさから徐々に心を開いていき、ナッツハウスやプリキュアたちが彼の居場所になっていくのがとてもよかった。

2クール終盤でシロップがローズパクトをエターナルに渡そうとしちゃったけど、25話でエターナルからパクトを守りババロア女王を国に送ってナッツハウスに帰った時にみんなに「おかえり」と言ってもらいシロップが「ただいま」と返すシーン大好きです。

物語が進みシロップの正体が徐々に明かされていく段階で、彼はフローラとエターナル館長との子供的な関係かと思ったけど別に館長との関係はそんななかったですね。ローズガーデンで生まれてフローラが育ての親なのはハッキリしているけど。

館長やエターナルのシンボルが鳥だから何か関係あると思ったけど違った。24話では館長と遭遇して「あんたを知ってる」と言っていたがあれは何だったんでしょうか。

 

ココはずっと気さくで優しい良い人だけど、シロップの期待を裏切ってしまったことで彼から嫌われていて、ココもずっと気にしていてそれを乗り越え彼の成長に繋がっているのも良かった。

クレープ女王のプロポーズを断ったり、映画でのぞみとかなりイチャイチャしてたり、想像以上にココのぞは濃い関係でしたね。教員設定でここまでの関係性はだいぶ攻めてる気がする!

ナッツは成長描写ちょっと弱い部分があったかな。自作PCが人の手を借りないと完成しなくて無力さを感じるも、励ましてもらって立ち直る話はありましたね。PC自作は新商品販促の強引さを正直感じた。

 

エターナル館長はフローラ以外を無価値と言い張り、和解ができる相手ではなかったのが前作ラスボスのデスパライアとは対照的でしたね。衰弱しているフローラを手中に収め永遠に保管しようとしていたが、時折見せるフローラへの想いから想像するに愛が暴走しているように見えるんですよね。

フローラを愛しすぎた結果それ以外を無価値と言い、フローラから嫌われキュアローズガーデンを追い出されてしまう。命の大切さを知ってほしくてフローラは館長に種を送るがアナコンディに阻止され、ずっと無視されていると思ってしまい歪みを加速させた。とかですかね。でも世界中の価値のあるものをコレクションして保存もしてるから館長基準で価値があると思うものはフローラやパクト以外にもあるんだよな。分からん!!アナコンディが館長に贈ったものもあるからどこまで館長基準かもわからんし。

映画のムシバーンも表情や言葉から考察することしかできないけど、あいつは本当においしいお菓子を食べたいだけじゃなくてデザート女王に愛されたいだけだったと思ってるんすよね。

今みたいにアニメージュとかで裏設定語っているとかあればいいんだけど、軽く調べた感じキャラデザの資料集しか見つけられない… 小説もないからハトプリのデューンみたいな掘り下げもないし。

アナコンディも館長を愛してるけど叶わぬ恋だった。どういう出会いでなぜ愛していたのかもわからないから妄想と二次創作で補うしかない。館長の散り際の彼女は、館長のわずかに残っていた良心がアナコンディの愛に気付いたと解釈している。その割には悲鳴を上げながら消えていったが… やっぱりわからん。

この作品の敵幹部は特に背景も語られず容赦なく手駒として消えてしまうから重要キャラもそこまで語られずに消えてしまうのがもったいない。あくまでプリキュアたちの物語であり、彼女たちと対峙するだけの存在なのであまり掘り下げられてもノイズにはなるけど。最近の作品みたいに和解しないですし。

そう考えるとスコルプさんはブンビーさんの成長の上で大事な役割でしたね。徐々に絆を深め相棒になりかけていったところ殉職し、エターナルでは大したことないと処理されてしまうことでブンビーさんが組織に不信感を抱く。ゲストギャグ回である獅子舞もスコルプが散ったあとだから相棒にこだわるのが重みあるのよ。

 

ブンビーさんの終盤の活躍はガチで泣いた。あの人結構ひどいことしてるけどね!

2年間ガチで殺しあったりめちゃくちゃ嫌な精神的な攻め方したりしてたよ。

それでもプリキュアたちを助けたブンビーさんに「"ブンビーさん"、ありがとう」って言うのぞみと、その言葉に動揺したような表情の後にやさしい顔で「早くいけぇ」ってやり取りで泣く。何回見ても泣く。

ありがとうと言ってもらえるとは思ってなかったんだろうね、本人もずっと悪いことしてた自覚があって。

それを許された驚きからの彼女たちの優しさを感じ安堵に変わる。

長々と今までの謝罪とかしないでコンパクトにこれをまとめているのがとても素敵。

一番プリキュアと対峙して彼女たちの言葉を間近で聞き続けてきたからこその終着点ですよね。

そしてブンビーカンパニーの新人!カワリーノ本人かと思ったけど、ただのそっくりさんのようで。カワリーノ社員、二次創作の設定だと思っていた。

自分を殺そうとした上司のそっくりさんを雇うのメンタル強い。会社の場所もビルの屋上だというね。

 

2年分の作品なだけあって見終わると寂しいけど、オールスターズとか客演とか色々あるのでその辺も楽しみます。

オトナプリキュアで彼女たちの未来に公式の答えが生まれるのは楽しみでもあり怖いところでもあるけど、期待してます。